米不足の加速と農家の現状

経済・社会

米不足は今後も加速する可能性が高いです。米農家の平均年齢は70歳近く¹、今後5年以内に後継者がいない高齢の米農家が一気に離農することが予想されます。これまでの政策により、米は安く買い叩かれ、農家は儲からない状況が続いています。それでも先祖伝来の水田を守るために続けてきた農家が多いですが、後継者がいないため、今後の米増産は難しい状況です。

農家の経済的負担

米を作るためには、田植機(約300万円)、トラクター(約700万円)、コンバイン(約1000万円)などの高額な農機具が必要です。また、肥料や農薬、草刈り機などの資材費もかかります。最近の消費者は真っ白い米粒を好むため、色彩選別機も必要です。60歳を超えた農家がこれらの投資を続けるのは非常に困難です。

米の買い取り価格と収益

米の買い取り価格は1俵1万円程度です。田んぼ1枚で8万円、田んぼ100枚作ってやっと800万円の収益が得られますが、そこから上記の借金や資材費を差し引くと、手元に残る金額はわずかです。

流通ルートと主食の重要性

米は主食であり、安定した流通ルートが必要です。世界中の穀物不足や政情不安定を考えると、日本に小麦が入らなくなる可能性もあります。米不足が現実となれば、パンや他の代替品では対応しきれないでしょう。

農地改革の必要性

今やるべきは国による農地改革です。大規模な農業を構築できる土地整理が必要です。国営の農場を持ち、赤字になっても畜産やエネルギーに変わる農作物を国策として作るべきです。

農家の声

多くの農家が高齢化や経済的負担により廃業を余儀なくされています。友人の家も農業を辞め、農地を売却し、他の事業に転換しました。農業を続けるのは困難な状況が続いています。

まとめ

米不足の問題は、農家の高齢化や経済的負担、政策の問題など複数の要因が絡んでいます。今後の対策として、農地改革や流通ルートの確保が必要です。また、消費者も米の価値を再認識し、適正な価格で購入することが求められます。

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