和歌山の景勝地・雑賀崎における野犬問題

環境・エネルギー

和歌山市西部に位置する雑賀崎は、その美しい景観から「日本のアマルフィ」とも呼ばれる港町です。しかし、この美しい町で住民たちが頭を悩ませている問題があります。それは、野犬の存在です。

野犬の増加と住民の不安

雑賀崎では、少なくとも10年以上前から野犬が目撃されており、現在では40~50頭ほどが生息しているとみられています。住民たちは、野犬が突然襲ってくる可能性や、子どもたちが外で遊ぶ際の安全性に不安を感じています。また、生ごみを荒らされたり、住宅の敷地内にフンをされたりする被害も発生しています。

夕方の遠吠えと夜の活動

夕方になると、野犬たちは防災行政無線の放送に反応して一斉に吠え始めます。この現象は毎日続き、夜中にも激しい鳴き声が響くことがあります。夜になると、野犬たちは大きな群れを作り、街灯の少ない山道で活動しています。

野犬の保護活動と課題

和歌山市は、野犬の保護活動のためにほぼ毎日パトロールを行っていますが、野犬の警戒心が強く、保護は容易ではありません。市では檻の設置も行っていますが、月に3、4頭ほどしか捕獲できないのが現状です。

法的観点からの野犬保護の重要性

動物愛護や動物福祉に詳しい専門家は、狂犬病予防法の観点からも野犬の保護が重要であると指摘しています。犬は法律で厳しく管理されており、群れで自由にしている状態は問題です。また、犬は不妊去勢手術をしても再び地域に放すことができないため、保護が難しい状況です。

新たな飼い主探しの取り組み

和歌山市動物愛護管理センターでは、野犬などの新たな飼い主を見つけるために譲渡会を開催していますが、成犬の引き取り手はなかなか見つかりません。市の譲渡会で引き取り手が決まった野犬は、子犬が6匹に対し、成犬はまだ1頭です。

まとめ

野犬問題の解決には、飼い主が責任を持って最後まで飼うことが重要です。人間が無責任に捨てたことが始まりとされる野犬問題を解決するために、少しでも減らす方法を模索する必要があります。

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